2026/10/16 15:18

雨上がりの山道を歩くと、岩の表面を細い水の筋がつたっているのに気づきます。苔におおわれた岩も、沢を転がる小石も、長い時間をかけて、雨や風にさらされてきたものです。
耳をすますと、沢を流れる水の音が聞こえてきます。その水は、岩のあいだをくぐり、土にしみこみ、やがて谷を下っていきます。ふだんは気にとめることのない石と水の営みですが、そこには、わたしたちの毎日の食卓につながる、長い長い物語があります。
わたしたちが毎日の食事からとっているミネラル。その多くは、もとをたどると、こうした岩に行き着きます。この記事では、雨と岩と土がつなぐミネラルのめぐりをたどりながら、ミネラルMAKANAのふるさとである石をたずねてみます。
雨が岩をくずし、土が生まれる

足もとの土は、どのようにしてできたのでしょうか。土は、岩が雨や風にさらされ、長い時間をかけて細かくくだけた粒が、少しずつ積もってできたものです。
かたい岩も、雨にぬれ、乾き、また冷えてと、くりかえしさらされるうちに、少しずつもろくなっていきます。こうして岩がくずれていくことを「風化」といいます。沢で見かける角のとれた小石も、岩が少しずつ形を変えていく、その途中の姿といえるかもしれません。
風化して細かくなった粒が積もり、そこに落ち葉や草、小さな生きものなどが分解されてできたものが加わって、土ができあがります。わたしたちが畑や森で目にする土は、岩と生きものの両方からできているのです。
土ができるまでには、数百年から数千年の時間がかかると考えられています。足もとのひとにぎりの土にも、それだけの年月が重なっていると思うと、いつもの景色が少しちがって見えてきます。
土から野菜へ、そして食卓へ

ここで、ミネラルという言葉を確かめておきましょう。ミネラルとは、わたしたちの体をつくる主な4つの元素、酸素・炭素・水素・窒素以外の元素をまとめた呼び名で、「無機質」ともいいます。
土のなかには、もとの岩に由来する成分がふくまれています。野菜は、その成分を、水に溶けた形で根から吸い上げて育ちます。カルシウムやマグネシウムも、そのひとつです。季節ごとに畑に並ぶ野菜は、色も形もさまざまですが、どれも同じように、土から水とともに成分を吸い上げて育っています。
ミネラルは、体のなかでつくることができません。そのため、わたしたちは毎日の食事からとる必要があります。たとえば、こまつなには100gあたりカルシウムが170mg、糸引き納豆にはマグネシウムが100mgふくまれています。畑で育つ葉もの野菜も、大豆からつくる納豆も、ミネラルのもとをたどれば土に行き着きます。畑の野菜を食べることは、土を通して、遠いむかしの岩の成分をいただくことでもあるのです。
水にも、ミネラルはふくまれています。水道水には、カルシウムやマグネシウムなどの量をあらわす「硬度」という項目があり、1リットルあたり300mg以下という基準が決められています。雨は岩をくずして土をつくり、土から野菜へ、そして水とともに、ミネラルはわたしたちの暮らしのなかをめぐっています。
石のなかに眠る、ミネラルのもと

ミネラルMAKANAの原料は、国内でとれる天然の鉱石「黒雲母花崗斑岩」です。少しむずかしい名前ですが、ひとつずつ見ていくと、どんな石なのかが見えてきます。
花崗斑岩は、花崗岩と同じなかまの岩石です。花崗岩は「御影石」とも呼ばれ、建物の外壁や敷き石、石碑などに使われてきた、わたしたちにとって身近な石です。花崗斑岩は、その花崗岩と同じ成分をもちながら、地下の浅いところで、花崗岩のかたまりの縁などにできます。日本では、恐竜が生きていた白亜紀という時代にできた花崗岩などにともなって、中国地方や中部地方に多く見られます。わたしたちの暮らしの時間からは想像もつかないほど長い年月を、地中で過ごしてきた石です。その石が、いま、わたしたちのグラスの水とつながっている。そう考えると、ふしぎな縁を感じます。
表面をよく見ると、大きな結晶と、そのまわりの細かい結晶とが、はっきり分かれて見えるのが特徴です。主な鉱物は石英や長石で、そこに黒雲母などが少しまじっています。名前の「黒雲母」は、この石にふくまれる鉱物のひとつからとられています。
ミネラルMAKANAは、この石から独自の製法でミネラルを取り出し、液体にしたものです。雨が長い年月をかけて岩からとかし出し、土や水へ運んできたもの。そのもとになる石から、ミネラルを取り出しているのです。
石の恵みを、毎日の一杯に

ミネラルMAKANAは、国内産の天然鉱石を原料にしたミネラルの液体です。水で薄めて飲んだり、ふだんの料理に加えたりして使います。季風めぐりでは、手にとりやすい100mLの「ミネラルマカナβ」などをご用意しています。
季風めぐりがミネラルMAKANAをおすすめしているのは、毎日の食事を主役にしたうえで、そっと添えるものとしてです。野菜や水を通して届いてきた石の恵みを、もう少し身近に感じてみる。その入り口になればと考えています。
数百年、数千年という時間をかけて岩から土へ、土から野菜へと受けわたされてきたミネラル。グラスの水にMAKANAを加えるとき、そのはるかなめぐりを、ほんの少し思い浮かべてみてください。
石の恵みをめぐる小さな旅は、ここでひと区切りです。次の記事では、そもそもミネラルとはどんな栄養素なのか、なぜ「量よりバランス」なのかを、身近なたとえを使ってご紹介します。
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出典・参考
・農林水産省「土づくり関連情報」
・九州大学 農学部 土壌肥料学 講義資料
・厚生労働省 e-ヘルスネット「ミネラル」
・環境省「水質基準項目と基準値(52項目)」
・日本大百科全書(ニッポニカ)・最新 地学事典「花崗斑岩」(コトバンク)