2026/10/16 15:16

オリーブといえば、オイル。そう思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。けれども、ASEAVEが目を向けたのは、実でもオイルでもなく、オリーブの「葉」のほうでした。
明日葉も、島では天ぷらなどにして食べる身近な青菜です。そのふたつの葉には、どんな成分がふくまれているのでしょうか。
前の記事では、明日葉とオリーブのふるさとをたずねました。この記事では、ふたつの葉にふくまれる成分と、これまでに進められてきた研究についてご紹介します。

明日葉は、さまざまな栄養をたくわえた青菜

文部科学省の「日本食品標準成分表」で、生の明日葉(茎と葉)100gあたりの成分を見てみましょう。食物繊維は5.6gで、レタスのおよそ5倍です。β-カロテンは5,300μgで、トマトのおよそ10倍。カリウムは540mgでピーマンのおよそ3倍、ビタミンEは2.6mgで、にんじんの6倍以上にあたります。
ほかにも、ビタミンCが41mg、ビタミンKが500μg、ビタミンB2が0.24mgと、さまざまな栄養素をふくんでいます。海辺の崖で大きな葉を広げる明日葉は、栄養の面でも、なかなか頼もしい野菜です。
成分表の数字を読むときに、知っておきたいことがあります。成分表の値は、ある一株を測った値ではなく、標準的な食品の参考値です。同じ明日葉でも、品種や育て方、育った土地によって、成分は変わります。数字は「おおよその目安」として、ほかの野菜とくらべる手がかりにしていただくのがよいでしょう。
※この記事の成分の数値は、生の明日葉(茎葉)の可食部100gあたりの値です。ASEAVE1包(3g)あたりの含有量ではありません。

ケールとくらべてみると

栄養が多い野菜として知られるケールとも、くらべてみましょう。比べるのは、どちらも生の葉の、可食部100gあたりの値です。食物繊維は明日葉が5.6gに対してケールが3.7g、たんぱく質は3.3gと2.1gです。β-カロテンは5,300μgと2,900μgで、明日葉がおよそ1.8倍。カリウムやビタミンB2も、明日葉のほうが多くふくんでいます。
一方で、ビタミンC(明日葉41mg、ケール81mg)、カルシウム(65mgと220mg)、葉酸(100μgと120μg)は、ケールのほうが多い項目です。どちらが上というより、それぞれに得意な栄養素がある、と考えるのがよさそうです。そのうえで、明日葉は多くの項目でケールを上回ります。

黄色い汁のもと、明日葉に特有の「カルコン」

明日葉の茎を切ると、切り口から黄色い汁がにじみます。この色のもとが「カルコン」です。明日葉に特有の成分で、おもなものはキサントアンゲロールと4-ヒドロキシデリシンです。
名前はむずかしく聞こえますが、明日葉の黄色い汁の色素にあたる成分のなかまです。東京都の研究機関の報告によると、明日葉からはこのカルコンのなかまが10種類見つかり、それぞれの構造が明らかにされています。
カルコンは、ポリフェノールの一種です。ポリフェノールとは、ほとんどの植物にふくまれる苦みや色のもとになる成分で、自然界には5,000種類以上あるといわれています。カルコンは、そのなかでも健康や美容の分野で注目され、研究者から関心を集めている成分です。
最近では、“糖化”というテーマでも研究が進められています。糖化とは、余った糖がたんぱく質などと結びつく反応のことです。明日葉のカルコンは、こうしたテーマとの関わりからも、研究の対象になっています。

オリーブは、実よりも「葉」

オリーブの葉に多くふくまれるポリフェノールが「オレウロペイン」です。強い日差しと乾燥のなかで自分の細胞を守るために、オリーブ自身が作り出している成分です。
前の記事では、地中海の強い日差しのなかで、オリーブが一年中葉を保ちつづけることをご紹介しました。その葉のなかで作られているのが、このオレウロペインです。
オレウロペインは、抗酸化の働きで知られるポリフェノールで、体内ではヒドロキシチロソールという成分に変わるとされています。オリーブの葉は、研究の進展とともに、健康素材としての注目が高まっています。
では、葉とオイルとでは、どのくらいちがうのでしょうか。オリーブオイルは、オリーブの実を搾ってつくる油です。一方、ASEAVEに使われているのは、一年中枝についている葉のほうです。メーカーの調べでは、オリーブの葉にふくまれるポリフェノールは、オリーブオイルの100倍以上とされています。オリーブといえばオイル、というイメージがありますが、ポリフェノールに目を向けると、葉のほうにずっと多くふくまれているのです。

ふたつの成分を組み合わせる、筑波大学の特許

明日葉とオリーブ。ふたつの植物の成分を組み合わせる発想は、大学の研究からも生まれています。筑波大学は、この組み合わせについての発明で、特許を取得しています。
特許の名称は「機能性組成物」(特許第7095861号、2022年登録)です。明日葉に由来する成分と、オリーブに由来する成分を組み合わせる「組成物」についての発明です。
「組成物」とは、いくつかの成分を組み合わせたもののことです。明日葉とオリーブという、生まれた土地も姿もちがう植物の成分を、ひとつに合わせる。前の記事でご紹介した「東洋の草と西洋の樹をひとつに」という考え方は、こうした研究ともつながっています。
ASEAVEには、ふたりの研究者が関わっています。
オリーブ葉を研究し、原料を選んでいるのは、筑波大学名誉教授の宮崎均氏です。宮崎氏は、先ほどの特許の発明者のひとりでもあります。
明日葉を担当しているのは、東京大学大学院工学系研究科研究員の和地義隆氏です。和地氏は明日葉の品種改良に取り組み、新しい品種を開発したと紹介されています。ふたつの葉それぞれに、長く向き合ってきた研究者がいることになります。
収穫された葉は、乾燥・熱処理、粉末化、滅菌処理という工程を経て、ASEAVEの粉末になります。

まとめ:ふたつの葉にふくまれるもの

・明日葉は、食物繊維やβ-カロテン、カリウムなど、さまざまな栄養素をふくむ青菜。多くの項目でケールを上回ります
・明日葉に特有の成分「カルコン」は、研究者から関心を集めているポリフェノールの一種です
・オリーブの葉には、ポリフェノール「オレウロペイン」がふくまれています。メーカーの調べでは、葉のポリフェノールはオイルの100倍以上です
・筑波大学では、ふたつの植物の成分を組み合わせる発明が特許になっています
海辺の崖で育つ草と、地中海の丘で育つ樹。それぞれの葉が、自分のなかで作り出してきた成分があります。成分を知ると、ふたつの葉を組み合わせたASEAVEの一杯も、少しちがって見えてくるかもしれません。次の記事では、ASEAVEの飲み方と、毎日の暮らしに取り入れるコツをご紹介します。
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出典・参考
・成分の数値:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(生・可食部100gあたり)
・東京都農林総合研究センター 研究報告(2008年)
・公益財団法人長寿科学振興財団「健康長寿ネット」ポリフェノール
・特許第7095861号「機能性組成物」(出願人:国立大学法人筑波大学)
・表現の参考・ポリフェノール量:株式会社ASEAVE 公式サイト「明日葉について」「オリーブ葉について」、同社資料